夏の終わりはお肌トラブル発生しやすい
まだまだ暑いとはいえど、お盆が明けて、一時期の記録的連日の酷暑より少しおさまってきています。そんな時こそ夏の疲れがどっと出てきて、体もお肌も調子が崩れやすい時期です。私も最近お肌が揺らぎがちです。皆さんはいかがですか?
夏のダメージの原因・紫外線
夏のダメージをもたらす大きな原因は3つです。ひとつめは、なんといっても紫外線が強いことです。紫外線を浴びるとお肌が炎症を起こして赤くなります。これは火傷と同じ状態で、水分が失われて肌はかさつきやすくなります。
またお肌は防御作用として「メラニン色素」が増えます。それがうまく排出されなかったりするとシミやそばかすになってしまいます。また紫外線はお肌の奥まで届いて、コラーゲンやエラスチンを壊し、シワやたるみにつながります。

夏のダメージの原因・汗と冷房
二つ目の原因は汗と冷房です。暑いためどんどん汗をかきますが、汗をかくことで体の中の潤いが一緒に流れ出てしまいます。このため、肌の潤いがなくなりハリがなくなります。そこに、ガンガン冷房が効いて、更に水分が蒸発しやすく、肌は乾燥します。

夏のダメージの原因・胃腸弱まる
三つ目は胃腸の状態です。夏はかき氷やアイス、氷が山盛りに入った飲み物など、冷たいものを食べ過ぎる機会が多くなります。そのため、胃腸の調子が弱まっていることも多いです。胃腸の働きが弱まると、栄養をしっかり吸収できないため、肌に栄養が届きにくい。このため、肌の修復がうまくいかず、肌荒れを起こすことがあります。

薬膳で考える美容ケア
紫外線ダメージケアのためには、トマトやスイカなどは体の熱を冷まして肌の赤みを落ち着けてくれます。
ニンジンなどのベータカロテン豊富な食材は抗酸化作用があり、紫外線によって発生する活性酸素から肌を守ったり、メラニンの生成を抑制する働きもあります。薬膳的にも血を増やし巡りも良くしてくれる心強い存在です。
潤いを補うために、豆腐、はちみつ、白キクラゲ、梨、ぶどうなどがいいです。お肌に化粧水を与えるように、これらの食材は体の中に潤いを与えてくれます。
弱まった胃腸を立て直すために、かぼちゃや芋類などをよく噛んで食べて、吸収力を高めましょう。吸収した栄養を身体中に届けるために、血の巡りを高める、ほうれん草や小松菜、黒胡麻などをとることも効果的です。

内側からのケアも欠かせない
お肌は体の鏡。日焼け止めクリームを塗ったり、保湿クリームで保護するなど、もちろん外からのスキンケアも大事ですが、体の内側から立て直すことで、ダメージをリセットしやすくなります。
季節の薬膳で、夏の終わりの肌荒れをしっかり防いでいきましょう。





