熱帯夜が続くあなたへ。いつもの食材でぐっすり眠る「安眠」薬膳

寝苦しい夜、続いていませんか?

 「寝苦しくて何度も目が覚めてしまう」「エアコンをつけていても、なんだかぐっすり眠れた気がしない」。

そんな夜が続いていませんか?

お盆を過ぎても厳しい暑さは収まらず、夜になっても気温が下がりきらない日が増えています。

私自身も、朝起きたときに疲れが抜けきっていないなと思う日も多いです。

熱帯夜ってそもそも何度から?

 実は「熱帯夜」には気象学的な定義があります。

18時から翌日朝6時までの最低気温が25℃を下回らない夜のことを指します。

日中の暑さだけでなく、夜になっても気温が下がりきらないことで、

体を休めるはずの睡眠中も、体は熱を逃がそうと働き続けることになります。これが、寝苦しさの正体です。

眠りの質が下がると、体に何が起きる?

 睡眠は、日中に使った心と体を回復させる大切な時間です。

しかし熱帯夜が続くと、眠りが浅くなり、脳や体をしっかり休められないまま朝を迎えることになります。

すると、自律神経のバランスが乱れやすくなり、日中のだるさや集中力の低下、食欲不振など、

さまざまな不調につながっていきます。

「なんとなく体が重い」というこの時期特有の感覚は、実は眠りの質の低下が関係しているのかもしれません。

薬膳的にみると、今こそ「安神」が大事

 中医学には「安神(あんじん)」という考え方があります。

これは、高ぶった気持ちや興奮した神経を落ち着かせて、眠りをサポートするという意味です。

難しく聞こえるかもしれませんが、要は「心を静めて、ぐっすり眠れる状態に整えましょう」という、

とてもシンプルな考え方です。

暑さで火照った体や、なんとなく気持ちがそわそわする感覚があるときこそ、

この「安神」を意識した食養生が助けになります。

今日から試せる、安眠をサポートする身近な食材

 安神の考え方を、身近な食材で取り入れてみましょう。

今回ご紹介するのは、牛乳(または豆乳)、はちみつ、レタス、そして味噌や納豆などの発酵食品の4つ。

どれもスーパーで手軽に買える、いつもの食材です。

 牛乳(豆乳でも◎)は、心を落ち着かせ、眠りに入りやすくしてくれる食材です。就寝前に人肌程度に温めて飲むと、体もじんわり温まり、リラックスしやすくなります。

 はちみつは、牛乳と組み合わせることで、より穏やかな気持ちで眠りにつく助けになります。ホットミルクにひとさじ加えるだけで、手軽に安神ケアができます。

 レタスは、実は昔から「眠りを誘う野菜」として知られてきました。夕食の一品にサラダとして添えるだけで、無理なく安神食材を取り入れられます。

 味噌や納豆などの発酵食品は、腸の働きを整えることで、自律神経の安定を後押ししてくれます。腸と心は深くつながっているとされ、いつもの味噌汁や納豆ごはんも、実は立派な安神ケアの一品なのです。

 どれも特別なものではなく、いつもの食卓にあるような食材ばかり。

「今日からすぐに試せる」というのが、安神薬膳の心強いところです。

眠れる体を整える

無理せず、眠れる体を整えていきましょう。 熱帯夜が続くこの時期は、頑張って乗り切ろうとするよりも、

まずはしっかり眠れる体を整えることが何よりの近道です。

今回ご紹介した食材を、無理のない範囲で夕食や就寝前の習慣に取り入れながら、

質の良い眠りで暑さを乗り切っていきましょう。

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