立冬からは 冬じたくの薬膳

日が短くなった…そんな実感、ありませんか

 気づけば、夕方の暗くなるスピードがぐんと早くなりました。

お住いの場所にもよりますが、17時を過ぎるとすっかり夜のような暗さで、「もうこんな時間?」と驚くことが増えていませんか。

11月7日ごろは、二十四節気の「立冬」。暦の上では、いよいよ冬が始まる日です。

朝晩の冷え込みも強まり、電気毛布やマフラーを出し始めたご家庭も多いのではないでしょうか。

立冬とは?気象的に見る「冬の始まり」のサイン

 立冬は、冬の気配が立ち始める頃という意味を持つ、二十四節気のひとつです。2026年は11月7日がこれにあたります。

 この時期は日照時間の短さも目立ってきます。

夏至の頃と比べると、日の出から日没までの時間は4時間近く短くなっていて、

体感としても「なんだか暗くなるのが早いな」と感じやすいタイミングです。

また、気象庁が「木枯らし1号」を発表するのもこの時期。冷たく乾いた北寄りの風が吹き、本格的な冬の訪れを知らせてくれます。(2026年は10月28日に東京・近畿地方で木枯らし1号発表)

中医学で見る、冬は「腎」をいたわる季節

 中医学では、冬は五臓の「腎(じん)」がもっとも働く季節とされています。

「腎」というと腎臓そのものをイメージしますが、中医学でいう「腎」は、生命エネルギーを蓄える場所、

いわば体の「貯金箱」のような役割も担っていると考えられています。

 中医学的には、寒さで体が冷えると、この「腎」のエネルギーを余計に消耗しやすくなるとされ、

冷え、腰や膝のだるさ、疲れやすさなどのサインが出やすくなると言われています。

昔から「冬は腎を養う」ことが、寒い季節を元気に乗り切るための知恵として伝えられてきました。

「腎」を補うとされる、黒い食材たち

 中医学では、黒い色の食材には「腎」を補う働きがあるとされるものが多いと言われています。

今回は、黒ごま、黒豆、ひじきの3つをご紹介します。

 黒ごまは、年中手に入りやすく、ふりかけるだけで取り入れられる手軽さが魅力。すりごまにすると香りも立ち、消化もしやすくなります。

 黒豆は、お正月のお煮豆が有名ですが、蒸し大豆や水煮パックなら普段のサラダや炒め物にもさっと使えます。ほんのり甘く、食べやすい味わいです。

 ひじきは、鉄分やミネラルも豊富なことで知られる食材。煮物にするのが定番ですが、炊き込みご飯に混ぜ込むのも手軽でおすすめです。

2分でできる、黒ごまミルクの作り方

 忙しい日でも取り入れやすい、簡単レシピをひとつご紹介します。

 【黒ごまミルク(1人分)】

 ①マグカップに、すり黒ごま大さじ1、豆乳(または牛乳)150mlを入れる

 ②電子レンジで1分〜1分30秒ほど温める

 ③はちみつ小さじ1を加えて混ぜたら完成

 お好みでしょうがのすりおろしを少し加えると、より体が温まりますよ。朝の1杯や、寝る前のリラックスタイムにおすすめです。

まとめ 〜冬じたくは、腎をいたわることから

 立冬は、本格的な冬へのスタートラインです。

日照時間が短くなり、気温も下がっていくこれからの季節、黒ごまや黒豆、ひじきといった身近な食材で「腎」をいたわりながら、無理のない冬じたくを始めてみてくださいね。

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